こちらは、渋谷駅から徒歩圏内とは思えないほど閑静な「日本のビバリーヒルズ」松濤の豪邸街にある、広々とした緑豊かな公園です。
この公園一帯は、江戸時代まで紀伊徳川家の下屋敷がありました。明治初期に下屋敷の払い下げを受けた旧佐賀藩主の鍋島家が、「松濤園」という茶園を運営していたことが、後にこの付近一帯の地名となった「松濤」の由来だそうです。その鍋島家が、湧水地の一画を東京に寄付したことから、鍋島松濤公園の始まりだということです。
こちらの公園は、大きく、湧水地エリアと遊具エリアに分かれます。
湧水地エリアには、大きな池とその周りを囲むように設置された散歩コースやベンチ、そしてレトロな水車小屋があり、とても風情のある庭園となっています。
遊具スペースは、2種類のすべり台が付いた大型複合遊具と、すべり台が一つ付いた小型の複合遊具が計2台あり、その他、砂場やブランコ、鉄棒と、児童公園としてもとても充実しています。
この記事の内容（気になる項目をクリック）
公園の概要と評価
公園名 ：渋谷区立鍋島松濤公園
住所 ：渋谷区松濤2-10-7
最寄駅 ：神泉駅 徒歩6分、渋谷駅 徒歩12分
遊具・設備：（児童公園部分）すべり台付き複合遊具2台、ブランコ、砂場、鉄棒、トイレ（身障者用あり）
面積 ：5,012㎡
年齢別適正（5段階評価）：
・0歳 ★★★★（主に池の周りのお散歩コースとして）
・1歳 ★★★★（主に池の周りのお散歩コースとして）
・2歳 ★★★★
・3歳 ★★★★
・4歳～6歳 ★★★★
・小学生 ★★★
複合滑り台（大）の評価（5段階評価）：
・滑り具合 ：★★★★
・ユニークさ：★★★★
・おすすめ度：★★★★
複合滑り台（小）の評価（5段階評価）：
・滑り具合 ：★★★★
・ユニークさ：★★★
・おすすめ度：★★★
滑り台の特徴：すべり台付き複合遊具が2台ありバリエーションを楽しめる
複合遊具＜大＞
大きい方の複合遊具には、ウェーブのかかった長いすべり台と2本セットになった短めのすべり台が付いています。2本セットのうちの一つはストレートで、もう一つには小さめのウェーブがかかっています。
いずれのすべり台もポリエチレン製なので、とても勢い良く滑ります。
遊具には登るところが3箇所あり、一つは階段、もう一つはロープのはしご、残る一つはクライミングウォールです。最初の二つは2歳くらいでも登ることが出来ますが、クライミングウォールは完全に垂直で、かなり高さもあるため、難易度が高いです。
遊具上には、その他、吊り橋や突起付き斜面等があります。
複合遊具＜小＞
小さい方の複合遊具には、ステンレス製のストレートなすべり台が付いています。大きめのハンドルに手足をかけて登る斜面の他、縄の網と階段の3箇所から登ることが出来ます。
大きい方の複合遊具と比べると小ぶりかつシンプルで、より低年齢向けではありますが、高さはそれなりにあります。
すべり台はステンレス製なので摩擦があり、程よいスピードです。滑り終わりが長くなっているので、お尻がドシンとならず、安全です。
いずれの複合遊具も、大手遊具メーカー日都産業の製品になります。
その他の特徴：ワニガメ事件で有名な湧水地エリアは水車小屋と涼しげな散歩コースが魅力
湧水地エリアには、かなり立派で年季の入った水車小屋があり、湧水地を囲むように散歩コースやベンチが設置されています。
こちらは大小様々な植物や木々が生い茂る緑豊かな空間で、春にはお花見スポットとしても人気のようです。池の中にも、錦鯉や亀等、様々な生き物が生息していることで有名です。
2011年には、人に危害を加える恐れがある特定動物に指定されているワニガメが、池で他の亀を食べているところを発見され、渋谷署員13人に捕獲される様子がテレビ中継されたことで話題になりました。
また、2014年から2017年にかけて、渋谷区による大規模なかいぼり（※）が実施されました。池の水質改善、在来種（外来種に食べられ減少したモツゴやトウヨシノボリ等の小魚）の復活、外来種の駆除（ブルーギル、ミシシッピアカミミガメ等の特定・要注意外来種）を目的としていました。
※かいぼり：水質改善や外来生物の駆除を目的に、池や沼の水をくみ出して泥や生物をさらい、天日に干すこと
総合コメント：複合遊具でがっつり遊ぶも良し、池の周りをしっとりとお散歩するも良し
鍋島松濤公園は、水と緑が豊かな庭園としても、児童公園としても大変充実しています。
遊具は2歳以降の幼児が存分に楽しめそうな内容となっていますが、新生児や乳児をベビーカーに乗せて、池の周りをお散歩するのもおすすめです。
コメント